デザインTips & レビュー文化 〜美しさと対話について〜
デザインとは「見た目」の話ではなく、「伝わるかどうか」の話です。そして良いデザインレビューとは、相手の作品を否定することではなく、一緒にユーザーの体験を良くする対話です。
デザインの原則(現場版)
余白は「空白」ではない
「もっと詰め込んでほしい」という要望はよくありますが、余白には役割があります。情報を際立たせ、目を休め、「次はどこを見ればいいか」を教えてくれるのが余白です。
余白を消すと、情報は平等に存在し、結果として何も目立たなくなります。
フォントは2〜3種類まで
フォントが増えると「賑やかさ」ではなく「混乱」が生まれます。見出し用・本文用・アクセント用の3種類があれば、たいていのデザインは成立します。
色は「意味」で選ぶ
- 赤 = エラー・警告・削除
- 緑 = 成功・OK・安全
- 青 = リンク・情報・アクション
このルールを崩すときは、ユーザーが混乱しないかを必ず確認しましょう。
フィードバックの受け方・伝え方
フィードバックをもらう側として
デザインレビューで「なんか違う」と言われたとき。。。
- まず「どの部分がどう違うか」を聞く — 抽象的な感覚には、具体的な言葉で橋を渡してもらいましょう
- 意図を説明する — 「実はこの余白には理由があって…」という説明が理解を深めることも
- 反論より確認を — 「つまりこういうことですか?」と確認することで、すれ違いを防げます
フィードバックを渡す側として
| ❌ こう言わない | ✅ こう言う |
|---|---|
| 「なんか違う」 | 「ここのフォントサイズが本文と近すぎて、見出しとして目立たない気がします」 |
| 「もっとオシャレに」 | 「全体的にクリーンな印象にしたい。余白を増やして要素数を減らしてみると近づくかも」 |
| 「ロゴを大きく」 | 「ブランドをもっと前面に出したい。ヘッダーの構成を見直せないか確認したい」 |
フィードバックは「命令」ではなく「提案」のフォームで伝えると、会話がずっと豊かになります。
Figmaでの共同作業ルール
- レイヤー名はちゃんとつける —
Rectangle 47を引き継いだ人のことを想像してください - コンポーネントを積極的に使う — 同じボタンを10回描くより、1回作って10回使いましょう
- コメント機能を活用する — 口頭で言ったことはFigmaにも残す習慣で、「言った言わない」をゲームオーバーにできます
- バージョン管理を忘れずに — 「昨日のやつに戻したい」は時々発生します
スマホファーストで考える
多くのユーザーはスマホでアクセスします。PCでのデザインを先に作ると、スマホに落としたとき「全部入らない」という悲劇が起きがちです。
コツ:
- スマホ(375px幅)から着手する
- タブレット(768px)に広げる
- PC(1200px以上)に広げる
この順番で考えると、情報の優先順位が自然に明確になります。
「完璧より完成を」の意味
完璧を求めすぎると、公開できなくなります。公開できないデザインは、ユーザーに届きません。
良いデザインは「リリースして→フィードバックをもらって→改善する」のサイクルで育ちます。
最初のバージョンが荒削りでも、ユーザーの反応から学べることは山ほどあります。
🎨 心に留めておきたい言葉
「デザインは完成するものではなく、公開する日が来るものだ」